This Category : 月別管理
今月の作業は来年また沢山の花を咲かせるのに必要なことを、シーズンの余韻が残っている間にやっておきましょう。
◎水やり
先月後半から温度が上がり、鉢の用土の乾きも早くなって来ました。
新葉が大きくなると蒸散も激しくなるので気を付けて下さい。
◎植え替え、土替え
冬に花が咲いているポット苗を購入したのは、鉢から抜いて根を緩めるようにして植え替えて下さい。
鉢は2号(約6cm)位大きくするのが良いです。
土替えなど先月から始めていますが、今月中旬位までに終わらせて下さい。
植え替える株はしばらく水やりを控え、土を乾かし気味にしてやると作業がしやすく、手袋をしてやって下さい。
◎肥料
月初に今シーズン最後のプロミック・クリスマスローズ用をやって、液肥は今月中バラにやる時一緒にやっていきます。
今月の肥料は来年に向けて、新葉を大きくさせて株を充実させるのが目的です。

花茎きり。
暖かになるのが早く、花色が褪せたのから花茎を切ってきたら、グリーンの花のデュメトルム交配の大株が
最後になってしまいました。
2011年から育てていて、この鉢にしてから2年おきに3回植え替えました。
これ以上鉢を大きくしたくないので、植え替えの時は周囲の芽を削って鉢に収めています。

新しい葉がこんなに大きくなっています。
約35㎝の鉢ですが、今回は切った花茎が43本ありました。

今年は桜の開花が早いと言われていますが、天気の日が多かった事もあり、クリスマスローズの色の褪せ方も早いような気がします。
芽の出方などを見て、3月の作業も早まりそうです。
◎肥料について
新しく出てくる芽の成長を促すため肥料は大切です。
置き肥に液体肥料は私はハイポネックス、ハイグレードバラをやって居ます。
◎子房取り
今年は花の中に子房が出来るのが早いような気がします。
種子を採らない時は、株に負担がかかるのでねじると簡単に取れるので、気が付いた時に取るようにします。
◎植え替え、土替え
今年は3月中旬を過ぎると植替え、土替えの好機です。
新芽が伸びる頃がクリスマスローズの一番勢いのある時で、植え替え、土替えで根を少々痛めてもダメージは少ないです。
この時期植え替えると、新しい土で根の成長も良く、新芽の充実も図れるので、その分次シーズン花つきがよくなります。
楽しかったクリスマスの花のシーズンの余韻が残っている間にいろいろ作業を終わらせた方が作業もはかどります。
今冬求めた開花株は2号程大きな鉢に植え替える事を、おすすめします。
◎水やり
花を付けている時は水を良く吸うので、花がうなだれないよう水切れに注意しましょう。
今年はコロナの影響でクリスマスローズ展も残念ですが中止になりました。
今はクリスマスローズの晴れ舞台です。
咲いたクリスマスローズを庭に置いて、一人だけのクリスマスローズ展をやって居ます。
ここにはハイブリッド、原種、チベタヌス交配など大きく育てているのを置いています。
ここに置ききれないのがまだ棚にあります。
咲いた花を励みに、来年はもっと沢山の花を咲かせようと、気が早いと思われますが、来年の事を考え始めています。
花を沢山咲いたのは結果です。
○肥料
置き肥は種類によって効く期間が違いますが、昨年11~12月にやっていたら、次の置き肥を考えて下さい。
液肥は規定量に薄めて、7~10日ごとに施すと効果的です。
来年の新芽が成長を始めるので、その成長を促すためにも、置き肥、液肥のバランスのとれた施肥が大切です。
○子房取り
花(萼)が満開になると、めしべが受粉して花芯に種子の入った子房が出来ます。
株に負担がかかるので、種子を採る以外は子房を取ってください。
取るのは気が付いたときで、ねじると簡単に取れます。
○水やり
寒い期間なので、午前中にやりましょう。
寒さで鉢土が凍って咲いた花がうなだれる事がありますが、温度が上がると復活します。
生産者が温室で育てたビニールポット植えの開花株を購入したら、
安全のため露地に置かず軒下などに置くことをおすすめします。
開花した大株は庭に置いたままです。
マイナス気温の朝は鉢土も凍って、花茎はうなだれますが気温が上がって来ると復活します。

長年育てて来たのも健在です。
育て初めて20年経つピンクのダブルです。
昨年鉢が窮屈になったので、周囲をかなり切り落としましたので、今年は花数が少ないです。

11年経ったデュメトルム交配のダブルです。

同じく11年経ったデュメトルム交配のセミダブルで、とても気に入っている株です。
この花芽を見ると、待ちに待ったシーズン到来だなって思うようになります。
○水やり
やる回数は多くないですが、乾きを観察していて午前中にやるようにします。
○肥料
種類によって違いますが、11月にやった置肥もまた施す時期になってきました。
液肥も気が付いたらやっています。
○植え替え
特別必要なもの以外はやりません。

チベタヌス交配
鉢は6号鉢です。

クロアチカス
こちらも6号鉢です。

ホワイトゴールドのダブル
7号鉢で日の当たる方のツボミの成長が早いので、あわてて鉢の向きを変えました。
遅れている花芽が土の中に幾つもあります。
日の光が充分当たる場所に置くのがよく、ベランダなど直接霜や夜露が当たらない所に置いた方が成長は早いです。
今年もご覧頂き有難うございました。
大変な年でしたが、いい方向に向かう事を期待して日々感じたことを綴って行こうと思っています。
来年も宜しくお願い致します。
11月に入って肥料を与えた効果が現れ、早いのでは花芽が膨らんできているのがあります。
○肥料
今月も肥料は大切で、引き続き置き肥を継続して下さい。
液肥も週一回がおすすめです。
今の肥料が花数に影響します。
○今月の大切な作業
古い葉の切りとり。
春から株を成長させるため頑張ってくれた葉も役目が終わってきました。
原種の一部や交配種で、すでに葉が枯れたのもあります。
地植えの葉は全部切らないで、きれい目な葉は少し残して置いても良いと思います。
東京近郊や暖地では10日位までに切るのがいいです。

暑い夏も遮光しないで置いたので、葉が傷んでいますがクリスマスローズは観葉植物ではないので、
葉を焦がすようにして(少しオーバー)養分を蓄えたからこそ、その分花数が増えます。
葉を切る時はご苦労さんと言いながら切ります。
これはゴールドのセミダブルです。

葉を切り取った所です。
茎の付け根を3cm位残して切ると書いてある本がありますが、天候によってカビる事があるので、私は出来るだけギリギリで切ります。
私は長くこのやり方でやって来て問題はありません。

このやり方は、茎が固くなっていると茎を地面の方に曲げるとポキッと折れます。
無理にやると花芽を折ることがあります。

折った茎です。
