This Category : 2014

品種名 : あかり(F&G Rose)
花色 : アプリコット・イエロー
花径 : 7cm
樹高:0.7m
香り : 強香
開花 : 四季咲き

和ばらの「あかり」には色々な表情があります。
春はバフアプリコットで咲く花も、秋には灯りをともすかのように・・・
・・ピンク・・オレンジと何処に隠れていたのか、多彩な色のフォルムで遊ぶような楽しさがあります。
花には甘いだけでない、少し考えてしまう様な、大人のさりげない甘さを感じます。
樹高は70cmの小ぶりで、その樹形に合わせたような花は、
7cmほどのカップ咲き~カップロゼットになる「品格」のある花を咲かせます。
鉢植えに向き、雨が降りそうになったら軒下に移すと花痛みをさせないですみます。
沢山咲いたら切り花にして室内に飾ると、灯りがあるような効果があります。

品種名 : ダフネ(Daphne)
作出 : 2014年 日本 木村卓功氏
花色 : ピンク~サーモンピンク~グリーン
花径 : 8cm
樹高:1.4m~
香り : 中香
開花 : 四季咲き
花は夏真っ盛りの7月26日に撮ったものです。
カタログに載せるのに撮り置いた写真が気に入らなくて、
木村さんに「バラの家さんで今咲いていますか」と聞いたら「良く咲いていますよ」と言われて即!行きました。
日本橋から1時間と近いのです。
「ダフネ」はタフなバラです。
7月でも春の花と同じように咲いていました。
耐暑性も充分です。
花色はオールドピンク~ソフトブラッシュピンク~サーモンピンク~グリーンと・・
モダーンに変化し、花色に終わりがないような、移ろいに期待感が高まります。
風に揺られると色あわせで遊ぶような、
どこかファンタジィな雰囲気の東洋のバラのエネルギーを感じ、ロサ オリエンティスそのものです。
これだけ一つの花が色の変化をするので花持ちもいいです。
香りは甘さの中にスパイシーな隠し香が・・・
ここにもオリエンタルなテイストを感じ、いま日本発がホット!
耐病性も良く、樹形は収まりよく咲かせるか、伸ばすと2mを超えいろいろな使い方が出来ます。
花名はギリシャ神話、月桂樹に身をかえた美しい精霊ダフネから。

品種名 : マルク・シャガール(Marc Chagall)
作出 : Delbard (France) 日本発表2014年
花色 : ピンクの濃淡X白の絞り
花径 : 10cm
樹高:1.0m
香り : 中香
開花 : 四季咲き

この品種は何年も前から、デルバール社の新品種の試験圃場で見てきました。
大きくなる品種が多い中で、小ぶりで行く度に綺麗な花を付けていました。
一緒に圃場を歩いていたアルノー・デルバール氏が、これなら私に気に入ってもらえるだろうって言ってました。
私が鉢植えに向くのっていつも言っているからです。
今年7月に行った時は、フランスでも鉢植えに向くような品種の需要が高まっていると言っていました。
花はピンクの濃淡に白の絞りで、パステル調の色彩がシャガールの描く絵画のような花です。
数ある絞りのバラの中でとても気に入っています。
今月(10月)のTOPに掲げた画像はコチラ↓↓です。

・・この画像は管理人がお茶目に秋色にしちゃいました。
すっごく雰囲気があって気に入っていますが、このような花色のバラは思い当たりませんので念のため。
(この記事の1枚目にある画像が加工前の画像です。)

品種名 : フラゴナール(Fragonard)
作出 : Delbard (France, 2011年) 日本発表2014年
花色 : ピンク
花径 : 10cm
樹高:1m
香り : 強香
開花 : 四季咲き

花名は南仏にある香水の都、グラースで1926年創業の老舗香水店「フラゴナール」に由来しています。
花は南仏を思わせる明るいピンクの花で、形の整ったツボミから深いカップの大輪の花を咲かせます。
咲き進むと花弁数の多いカップロゼットになって行きます。
強い香りにもかかわらず、雨にも強く花持ちがいいです。
樹形はコンパクトなブッシュタイプなので、香の良い花を鉢植えで楽しむことも出来ます。
耐病性も良く丈夫で育てやすいです。
フラゴナール社は、土地の植物から抽出した香りを調合し・・ 昔ながらの手法を守って、手作業で香水を創り続けています。 | ![]() |

品種名 : パウルクレー ( Paul Klee )
作出 : 忽滑谷史記 2014年 日本
花色 : オレンジピンク
花径 : 8cm
樹高:0.8cm
香り : 強香
開花 : 四季咲き
花の移ろいを楽しめる花です。
赤みを帯びたツボミが開き出すと、カップの中はピンク~オレンジに蜂蜜色がミックスした花びらが詰まっています。
満開になるとカップの中はオールドローズを思わせるロゼットになり、花芯はボタンアイのようになることもあります。
咲き進むとシックなモーヴがかったピンクになります。
これだけ変化するので花持ちもいいです。

前に忽滑谷さんから伺ったことがあります。
「パブロックは香りの良さから、後続の品種を作っていきたいと思い交配に多用しています。
実は、次に出したいと思っている予定の子がいるのですが、パブロックの子供です。」
まさしくパウル・クレーがこれです!!
香りの質もパブロック譲りで、シトラスを感じるフルーツ香に、ダマスクなどが入り混じるさわやかな香り。
この品種のとても良い性質は、耐病性が良い事と、夏にもタフな事です。
今時分になると、葉が無くなったり、下葉から枯れ上がってくるのがある中で、
濃緑色の葉には何の変化もなく茂っています。
私は育てているバラ全てで、5月の開花以降は一切無消毒で育てています。
この品種は年間無消毒で行けそうです。
鉢で育てるのに丁度よい大きさで、形よく樹形を保ちます。
香りを楽しむため近くで育てるのに向いています。
品種名「パウル・クレー」はスイス出身の画家で、繊細な色使いが特徴的な所から命名されました。