This Category : ・・続「もっと咲かせるバラづくり」
「もっと咲かせるバラつくり」で剪定についてそんな風に書いています。
106頁にも載せたパット・オースチンの今年の咲いた姿です。

パット・オースチンは花弁の多い大きなカップ咲きで、細い枝にも花を咲かせます。
その結果うつむき加減に咲くので、スリムで縦長になるように育てて来ました。
鉢の高さ38cmに対し樹高が85cmです。
スリムな鉢にスイムな樹形。
支柱を立てず自立させるのにはこれが限度です。
うつむき加減に咲く品種の育て方の一例です。

冬剪定の前後です。
剪定では全体に枝を残しています。

この枝はシュートで、一番太くエンピツ約2本分の直径があります。

上段2本もシュートで上の写真と太さは同じくらいです。
下段の枝はエンピツ位の太さです。
全枝から芽が出て来ていますので完璧でした。
開花は約二か月後ですが、それぞれの枝が伸びそうな気がします。
これだけ太い枝で剪定出来たのは日にち的にも最後くらいだと思います。
これから切るのはリスクが多いいです。

フロリバンダですが秋に枝が伸びる性質があります。
このままに出来ないし、普通の秋剪定しますと枝が伸びすぎてますます大ぶりになってしまいます。

かなりのリスクがありますが強い剪定をしました。
これから芽が出たら枝は長く伸びるのを覚悟しています。
秋は枝の太さによって芽の出方も違うので、一斉に咲かせるのは難しく満開の写真は諦めています。
咲いたらラッキーって気持ちで、実際はもう来春を見据えての手段です。
これから芽が出て冬まで枝が固まれば枝数も増えるので、冬剪定でバランス良い形にすれば
多くの花が期待出来ると思っての剪定です。
このやり方はリスクが伴うので参考に止めて置いて下さい。

これは「もっと咲かせるバラつくり」の98p書いた一季咲きの剪定と誘引で使ったバラです。
5月の開花後気にはなっていたのですが今日剪定して来ました。
開花後約二か月の様子です。

実際には半分以上の枝を切り取りました。
本にも書いてありますが、先ずシュートは枝抜きの要領で枝元から切り落としました。
このようにフェンスを枝でカバー出来たら太いシュートは必要が無いのです。
ここまで剪定しても、もう一度切る必要があります。
それで左側のような咲かせ方になります。
いろいろあると思います。

出たシュートの上手な育て方をバラ本80pに書きました。
その中で今回は「シュートをピンチする」です。

品種は「パット・オースチン」でバラ本106pの「鉢植えの剪定」に写真が出ています。
一緒に写っている人形の像は持って来ました。

この「パット・オースチン」は我が家に2002年から居ます。
その間順調に過ごして訳ではありません。
写真1 2008年に油断したら2本シュートが出て、気が付いた時は手遅れで伸ばしてしまいました。
その結果、今までの枝の花付きが悪くなるのが判っていました。
写真2
2009年の冬剪定でバッサリ。
樹形を仕立て直す「ゲンコツ剪定」をしましたバラ本110P
芽が出てきたところです。
写真3
順調に枝が伸びてきました。
写真4
2011年5月には枝は細いですがこれだけ花を咲かせました。
その後スリムなテラコッタに植えたので、縦長になるように育ててきたのが今の姿です。