This Category : 2016

品種名 : クロッシェ
作出 : 河本麻記子氏 2016秋発表
花色 : アプリコットピンク
花径 : 8cm
樹高 : 1~1.2m
香り : あり
開花 : 四季咲き
New Roses 秋号の35頁「手芸屋さんのバラ」で紹介された 河本麻記子さんの育種家デビューローズです。
ブランド名の「ローズ・ドゥ・メルスニー Rosa de Mercerie」は、
ご本人が刺繍・レース編み・ビーズアクセサリーなどを趣味にすることから
「手芸屋さんのバラ」の意味のフランス語をブランドネームにしました。
麻記子さんは河本バラ園広報担当で、河本純子さんの義娘にあたります。
2010年から純子さんの指導のもと育種を開始・・
技術を磨き交配を繰り返した中で、ご自分の感性にあったものを選抜して来ました。
その中から今回「クロッシェ」「モチーフ」の2品種をデビューローズとして発表しました。
初々しさを感じさせる「クロッシェ」は、
淡いベージュとアプリコットが混ざったような美しく艶やかな花びらの繊細なロゼット咲きになり、
外側の花弁がわずかにクリーンを帯びます。
樹高は1~1.2mのブッシュで、
花に顔を近づけると、懐かしいミルラの香りにスパイシーがミックスした特徴ある香りを感じます。
花名はクロッシェレースから付けられました。

品種名 : シュクレ(Sucre)
作出 : 河本純子氏 2016年発表
花色 : ピンク
花径 : 8cm
樹高 : 0.7~1.2m
香り : 強香
開花 : 四季咲き
透明感のあるピンクの花は、薄紫をおびたピンクのグラデーションで
時には淡いバフがかった表情を見せてくれます。
女流育種家の河本純子さん作出ならではの優しい花は、
ふさわしいコロッとしたカップ咲きで、
甘い香りがします。
・・・そのはずです!
「シュクレ」はフランス語で砂糖の意味・・!!
四季咲き性も良く、コンパクトで鉢植えにも向きます。
この画像は、
10月初旬、河本バラ園さんにおじゃました時に撮ったものです。
行くのを伝えて置いたので、畑から切って来ておいて下さった花です。
この花を前にして河本純子さんとバラ談義をしました。
新しい品種を作るシッカリしたポリシーをお持ちで、
それが花に「河本純子」らしさが出ているのだと思いました。
バラ談義の後、純子さんには
新品種を育てているハウスや圃場を、説明して下さりながらご案内いただきました。
圃場でもシュクレの花付きは良く、育てやすそうなことも実感しました。


品種名 : リベルラ (F&G Rose / ”Neo Modern”series)
作出 : 今井ナーセリー 2016年発表
花色 : ライラック色
花径 : 8cm
樹高 : 1.0m
香り : 強香
開花 : 四季咲き
ライラック色の色合いに淡いシルバーのトーンを感じさせる花が、穏やかに抱えられるように咲き始め、
やがて波打つ小ぶりな花弁がビッシリ詰まった花に変身します。
やや細めの枝に咲く花は、充実して来ると房咲きになります。
花には甘く熟したマスカットのような芳香があり、この花の良さを一層引き立てます。
木は小ぶりな木立性で花数も多く、庭の草花とも合わせやすく、鉢植えでも育てやすいです。
ギリシャの方の清らかな水辺で見られる青トンボから命名されました。
京阪園芸FGローズシリーズに新たに加わった「ネオモダンシリーズ」の中で発売になります。



品種名 : エウリディーチェ(Euridice)
作出 : 2016年発表 木村卓功氏作出
花色 : ソフトピンク
花径 : 8cm
樹高 : 1.2m
香り : 強香
開花 : 四季咲き
ギリシャ神話にあるお話しです。
竪琴の名手「オルフェオ」の最愛の妻の名前が「エウリディーチェ」です。
数奇な運命に翻弄された様子は、ギリシャ神話では悲劇で終わりますが、
オペラ「オルフュオとエウリディーチェ」ではハッピーエンドで終わっています。
この花の作出者の木村氏は、ハッピーエンドで終わった物語の方を支持して・・
人は物語の中でも夢を見続けたいものだからと…
優しいですよね^^
このような物語のヒロイン「エウリディーチェ」に相応しいベビーピンクの花です。
甘く、ダマスクとブルー系の花に相応しい香りが強いです。
香りが強いのに花持ちも良く、咲いた花を切り花にして室内で飾るのもオススメです。
庭で咲かせ続けますと、淡いベビーピンクが一層淡いパウダーピンクに好ましく移ろいで行きます。
